ずっと、君に恋していいですか?
社員食堂で昼食を済ませて喫煙室でタバコを吸っていた志信は、トークの通知音に気付いてポケットからスマホを取り出した。

(あ、薫…。え?)


【今日は少し帰りが遅くなります。
明日と明後日も出勤する事に
なりました。
仕事が終わったら連絡します。
詳しい事は会ってから話すね。】


志信はため息をつきながらポケットにスマホをしまった。

(やっと二人でゆっくりできると思ってたのに…。)

浮かない顔をしている志信に、石田が話し掛ける。

「どうかしたのか?」

「今日は遅くなるって。土日も出勤するって言ってます。」

「土日も?なんで?」

「さあ…。詳しい事は会ってから話すって。忙しいんですかね。」

「ああ、あれか…。キャンペーン。」

「だと思います。」

志信の落ち込みように、石田と前川と三井は気の毒そうにしている。

「相変わらず働き者ですね…。」

「そんなに落ち込むなよ、笠松。もう会えないわけじゃないんだから。」

「そうですね…。」




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