ずっと、君に恋していいですか?
「あ…。スマホ忘れた…。みんな先に帰っていいよ。」
いつもは鍵を閉めた後、ラストまで残ったスタッフ全員そろって店を出る。
「すぐでしょ?待ってますよ。」
「いや、大丈夫。私、車だし。みんなは電車でしょ?遅くなるといけないから先に帰って。」
「そうですか?じゃあ、お先に失礼します。」
「お疲れ様。」
残っていた電車通勤の社員や自転車で通っているアルバイトスタッフたちを先に帰らせ、薫はもう一度警備システムを解除してオフィスに戻った。
(ポケットの中かな…。)
更衣室のロッカーを開け、つなぎのポケットを探ってみるがそこにはなかった。
(あれ?ないな…。どこに置いたっけ?デスクの上かな?)
薫はデスクの上や引き出しの中を探してみたが、そこにもなかった。
スタッフが食事などに使うテーブルの上や資料が入っている棚の上などを探しても見当たらない。
(やっぱりバッグの中?)
バッグの中や着ている服のポケットにもスマホは入っていない。
どこにやってしまったのかと考えながらイスに座った時、背もたれにスタッフジャンパーが掛けられたままになっている事に気付いた。
(もしかして…。)
スタッフジャンパーのポケットに手を入れて、やっとスマホを見つけると、薫は着信や受信も確認せず慌ててそれをバッグにしまった。
(やっと見つけた…。もう11時だよ…。早く帰ろう。)
オフィスの電気を消し、もう一度警備システムのスイッチを入れて鍵を閉め、薫はようやく車に乗り込み家路に就いた。
いつもは鍵を閉めた後、ラストまで残ったスタッフ全員そろって店を出る。
「すぐでしょ?待ってますよ。」
「いや、大丈夫。私、車だし。みんなは電車でしょ?遅くなるといけないから先に帰って。」
「そうですか?じゃあ、お先に失礼します。」
「お疲れ様。」
残っていた電車通勤の社員や自転車で通っているアルバイトスタッフたちを先に帰らせ、薫はもう一度警備システムを解除してオフィスに戻った。
(ポケットの中かな…。)
更衣室のロッカーを開け、つなぎのポケットを探ってみるがそこにはなかった。
(あれ?ないな…。どこに置いたっけ?デスクの上かな?)
薫はデスクの上や引き出しの中を探してみたが、そこにもなかった。
スタッフが食事などに使うテーブルの上や資料が入っている棚の上などを探しても見当たらない。
(やっぱりバッグの中?)
バッグの中や着ている服のポケットにもスマホは入っていない。
どこにやってしまったのかと考えながらイスに座った時、背もたれにスタッフジャンパーが掛けられたままになっている事に気付いた。
(もしかして…。)
スタッフジャンパーのポケットに手を入れて、やっとスマホを見つけると、薫は着信や受信も確認せず慌ててそれをバッグにしまった。
(やっと見つけた…。もう11時だよ…。早く帰ろう。)
オフィスの電気を消し、もう一度警備システムのスイッチを入れて鍵を閉め、薫はようやく車に乗り込み家路に就いた。