流れ星スペシャル
「ボクはバンドの練習とかいろいろあるんで、希望としては週3くらいやけど、でも、当面は緊急事態だと思ってがんばります」
ユースケもガッツポーズを見せてくれた。
立ったまま資料をテーブルに置き、桂木ってやつは今の会話を必死でメモっている。
「聞いたか今の。あんたが組むねんで、シフト」
「うん」
言葉を投げると、神妙にうなずいた。
「今日はユースケとうるるんがあがってから、オレらだけじゃ回らんかったら、早よ締めるから」
そう言い捨てて厨房に行こうとしたら、呼び止められた。
「安西くん」
「あ?」
「キミはシフトの希望とかある? ここにはあまり入ってなかったみたいやけど、他にバイトの掛け持ちとか、何かやってんのかな?」
「ホスト」
「え?」
「ホストやってるけど、あんたが慣れるまで毎日来たる」
「じ、時間は?」
「終日」
と睨みつける。