流れ星スペシャル


「ボクはバンドの練習とかいろいろあるんで、希望としては週3くらいやけど、でも、当面は緊急事態だと思ってがんばります」


ユースケもガッツポーズを見せてくれた。


立ったまま資料をテーブルに置き、桂木ってやつは今の会話を必死でメモっている。


「聞いたか今の。あんたが組むねんで、シフト」


「うん」


言葉を投げると、神妙にうなずいた。




「今日はユースケとうるるんがあがってから、オレらだけじゃ回らんかったら、早よ締めるから」


そう言い捨てて厨房に行こうとしたら、呼び止められた。


「安西くん」


「あ?」


「キミはシフトの希望とかある? ここにはあまり入ってなかったみたいやけど、他にバイトの掛け持ちとか、何かやってんのかな?」




「ホスト」


「え?」


「ホストやってるけど、あんたが慣れるまで毎日来たる」


「じ、時間は?」


「終日」


と睨みつける。

< 113 / 494 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop