流れ星スペシャル
「あいつらがアホやねん」
オレがそう言うと、アズは少し驚いたようにオレの顔を見た。
それからやっぱり、にっこりと微笑む。
「でもこれからは、桂木さんがわかってくれてるから……よかった」
「それは、オレが見極める」
あいつがこの店とどう向き合っていくのかなんて、まだ何も信用できない。
「明日も来よっかな、わたし」
フフッとアズが笑った。
あー、でもそれは……。
「明日からは本部の人間が来るらしいし、店はもう大丈夫やと思う」
と言っておいた。
そいつとオレが焼きに入って、ユースケとうるるんでホールを回せば、何とかなるだろうし。
「でもその本部の人って、桂木さんを教えに来るんやろ? お店の営業手伝ってくれるんかな?」
「くれるやろ」
「じゃーわたし、来るだけ来て、大丈夫そうやったら帰る」
アズが元気にそう言うから、オレはやっぱ……、ん~、ちゃんと伝えなきゃな。
「ゴメン。ほんまはあかんねん、その爪」
「え?」
「うちの店、ネイル禁止やから」