流れ星スペシャル
「ありです。会社や本部が何を言って来ようと、ここはボクらの店です!」
どーやらさっきの桂木さんの行動は、ユースケの胸のどっかに火をつけたようで……。
「ユースケ、じゃーとりあえず、今日はお前とオレとで店を回していくぞ」
「はい」
「桂木さんヘコんでるみたいやから、オレらでしっかりフォローしていこう」
「はいっ!」
ゴーゴーと燃える目をして、ユースケはうなずいた。
「あ、トシくん」
そうして着替えに向かおうとすると、桂木さんに呼び止められた。
「はい」
厨房へ回って話を聞く。
「昨夜のことやけどな」
「昨夜?」
「オレ、そんなこと思ってないから」
なんかスゲー真剣にそう言われた。
え~と……。
「なんの話でしたっけ?」
「はぁぁっ?」
キョトンとオレが聞くと、桂木さんがデカい声を出した。
「トシくんめっさキレてたやん。なんで忘れてんの?」
「えっ、オレ?」