流れ星スペシャル
今夜は飲み会。
流れ星初の懇親会をやる。
といっても、日曜の営業終わりに店のみんなで居酒屋へ行き、朝までワイワイやるだけやけど。
幹事は一応ボク、ユースケ。
「えー、というわけで、今夜は新生流れ星初の懇親会です。まずは桂木店長から、ごあいさつお願いしま~す!」
会場は店の近くの居酒屋。
ついたてで仕切られて半個室となっている座敷に、みんなで集まった。
「はは、本格的やな。ありがとう、ユースケ。このメンバーで飲めるなんて心からうれしいです。みんなのおかげでこれまでやって来られました。今日は無礼講で楽しんでな」
壁を背に桂木店長、うるるん。
その向かい側にボク、アズちゃん、トシさん、と並ぶ。
「無礼講って何?」
乾杯のあと、うるるんがトシさんに訊いた。
「上下関係の礼儀とか抜きの宴会や。お前には関係ない。いつも通り無礼な感じでどうぞ」
「はぁ? トシにだけは言われたないわ。大人のくせに敬語も使われへん」
「は? オレ、桂木さんにはちゃんと敬語使ってるから」
と口の悪いもん同士が言い合いを始める。