流れ星スペシャル
「でもまー、うちらは流れ星の仲間やからな」
とうるるんは続けた。
「誰がくっつこうが、誰がフラれようが、そんなん関係ないねん。ずーっと仲間やもん」
なんてオレを見る。
「ハハ。なに当たり前のこと言うてんねん」
オレもそう言ってニカッと笑った。
「じゃーな」
「うん」
とりあえずハイタッチしてチャリを漕ぎだす。
うるるんとは反対方向だから、それぞれの道へ。
信号待ちで空を見あげると、星が2つ、ちらちらと瞬いていた。
アズ……。
がんばれよ。
その小さな輝きに向かって、精一杯のエールを送った。