流れ星スペシャル
「桂木くん、キミならボクに相談してくれるか?」
「もちろんですっ!」
熱くなって、前のめりにそう返事をしてから、『しまった』と思った。
社長がにっこりと微笑み、深~く深~くうなずいたんだ。
えっ、い、今の言葉、店長を引き受けたって意味には……ならんよな?
自分の発言を反芻し、頭の中がぐるぐる回った。
「桂木くん、ボクと一緒にオモロイことせーへんか?」
フワッと、社長がそう言った。
「オモロイこと……ですか?」
「うん。まだ何ができるんか、わからへん。まずはアメ村店を立て直して、その先にどんなことができるんか、やってみたぁてしゃあないねん」
そう言って社長は楽しそうに笑った。
強面の顔が、途端に子供みたくなる。