流れ星スペシャル
「は、はいっ」
ギクッと、肩が固まった。桂木さんが立っている。
「ボク、流れ星勤務に決まりました」
「そ、そう」
おずおずと見上げると、桂木さんはフッと笑った。
「もうみんな、知ってはるんですね」
「ああ、いえ、どうかな」
その笑顔はもう、ちゃんと大人の顔に戻っていた。
「それで夕方アルバイトの人に集まってもらって、今後のことを話し合いたいなと思いまして……。沢井さん今日忙しいですか?」
「えっ?」
「一緒に来て頂けたら心強いんですが」
「きょっ、今日?」
「はい」
「今日……だけ?」
と、聞かなくてもいいことを聞いてしまった。
「え?」
「あ、いえ、えっと……」
焦って噛み噛みになっていると、向かいの席から綾香さんが大声を放った。