黒狼と猫の総長様
『それよりも!
俺、悟さん達の事故が加藤のせいって聞いてないけど』
『……玲彩さん、隠してたんですか?』
2人にそう問い詰められ、笑って誤魔化す玲彩。
……海斗先生って、本当、玲彩だけ態度ちがうよな。
『ごめんね、でも。
誰にも言ってなかったの。
自分の手で、加藤を見つけるつもりだったの』
さっき、見つけたけどね。
と言って、玲彩が笑う。
『『レーちゃん!!!!』』
今まで静かだった愛哉と愛斗が、玲彩にタックルする。
『……ん?』
『『僕達はねー、レーちゃんの味方だよ!』』
にっこりと笑う2人に、玲彩も口角が緩む。
『……ありがとね、2人共』