黒狼と猫の総長様
『おい、お前ら。
翔が黒くなってきてるのに気づけ。
双子、お前らはとりあえず、玲彩から離れろ!』
そう言ってルキさんが愛哉と愛斗を玲彩から引き剥がす。
『『ルキさんの意地悪っ!!』』
そう言って頬を膨らませる2人を見て、少し、苛立ちが収まる。
『……翔?』
ずっと黙っていた俺を不思議に思ったのか、玲彩が顔を覗き込んでくる。
『……っ、何でもねぇよ』
その瞬間、顔に熱が集まるのがわかり、顔をそらす。
……もしかして、俺。
玲彩のことが、好き、なのか……⁇
そう思い、玲彩を見る。
好き、って何だよ。
訳分かんねぇ!