黒狼と猫の総長様
決戦の準備
ー玲彩サイドー
『『また〜〜!?
もう、本当、加藤って奴むかつく!』』
夜猫の倉庫、幹部室で、愛哉と愛斗が叫ぶ。
それも、仕方がない。
何しろ、これで12人目なんだから。
『……闇討ち、ですか……。
どう考えても、犯人は加藤ですね』
ため息をつきながらキーボードを叩く壮一。
そう、夜猫の皆が、最近、闇討ちにあっている。
勿論犯人は加藤。
一応、5人で行動するようにと翔が言ったけど。
相手はさらに上の人数で襲いかかってくる。
という事らしい。
さらに上の人数って事は、きっと、加藤側には大勢居るのだろう。
対して、こっちは夜猫100人程度。
傘下とか同盟とか組んでいないこっちは、まさに100人がギリギリの人数。
……時雨組に、お願いしてみよう、かな。
皆に怪我させないためにも、その手しかない。