黒狼と猫の総長様
『明日、12時丁度。
加藤と、南の丘でやりあう事になっている』
そこまでいい、周りを見渡す。
誰もが、私の目を見て、真剣な表情を浮かべているのがわかる。
『……満月の夜だ。
加藤は、私達よりも大勢、それも、武器を使ってくるはず。
それでも、この戦いに参加する覚悟はあるか?
それを確認するために、今日、この場に集めた』
そう言って、ニヤリと笑みを浮かべる。
『……覚悟のあるものは、名を名乗れ』
そう言って周りを見ると、初めに口を開いたのは月夜だった。
『……俺ら時雨組は、覚悟できております。
俺は、時雨組代表、時雨組副組長時雨月夜』
私の目を見て、そう言う月夜。
『神崎ルキ』
『三浦海斗』
それに続き、ルキと海斗も私を見て、自信満々な笑みを浮かべながら言う。