黒狼と猫の総長様
障害物。
ライバル登場
あの日から、まぁ、翔と付き合ってから早くも1ヶ月。
透さんと遙さんにはその日の夕飯でばれ。
家に帰ると、月夜にばれ。
次の日学校に行くと愛哉達にばれ。
こんな感じで、私達の噂は瞬く間に広まっていった。
黒狼だとばれている私は、既に噂どおりの女を演じることはなくなったけど。
あの子達以外の女の子は、私を認める気がないらしい。
手は出してこないものの、毎日すれ違いざまに睨まれ、文句を言われ。
世間一般でいう、イジメが始まった。
……正直、幼稚すぎて犯人を捜す気にもなれないし。
そもそも、派手めメンバーであるあの子達と友達になった今、ほぼ、怖い物はない。
何かと周りに忠告してくれるしね。