黒狼と猫の総長様
『お、お許しをっ』
女達が一斉に頭をさげる。
けど。
もう、遅いのよね。
ここまで来たんだから、最後までやらせてもらわなくちゃ、割に合わないもの。
『……今すぐ、この学校から消えろ』
『『そーそー!
レーちゃんを虐める何て。
身の程知らずだよね』』
『退学届、提出してくださいよ』
『……それでなくても、強制だけど』
『面倒事、増やさないでくれないかな、本当に』
『君達は、レディーに相応しくない行為をはたらいたんだからね』
『それなりに、罰は受けてもらう』
そう言った皆んなから、女達に視線を移す。
『……1つ、気になったんだけど』
『な、なによ!』
『この、⚫️。
これ、何?』
馬鹿の紙の人の前に手紙を持って行き、⚫️の方を指差す。
『何でそれ、私が書いたって……』
『……私の予想だと、裏と表を間違えたんじゃないかと思うんだけど、あたり?』
そう言ってニヤリと笑うと、顔を赤くして紙を破り捨てる女。
やっぱ、当たりか。
『玲彩、行くぞ』
翔に呼ばれ、女達から離れる。