黒狼と猫の総長様
何のことかわからず、首をかしげると、余計に笑い声が大きくなる。
それと同時に、治まりかけていた翔の黒いオーラも大きくなっていく。
……私、知らない。
周りから悲願の目を向けられるも、ガン無視。
私、一回止めたから。
これは、3人が悪い。
横目で顔の青い3人を見て、顔を伏せる。
寝よう。
そう決めて、そのまま私は眠りに落ちた。
いや、眠りに落ちようとした。
ちょうど眠ろうとした瞬間、大きな声が教室に響き渡る。
『……煩いですよ黒羽さん!
あなた、この問題解いてみなさい!』
いつの間にか、私の目の前にチョークを持ったおばさんがいて、黒板を指していた。
……私?
私、一番静かだったよね?
いや、一番は琉だけど。
寝てたし。