隠れ家
それから、いつものようにまたそこへ通った。
たまに、彼がいた。
すると、飽きるまでキスをした。
言葉は交わさない。
名前も知らない。
金魚に餌をあげる代わりに、彼とキスをした。
私の口の中を動き回る舌と、少しかかる彼の息は、金魚より少し生きていることを感じられた。
しかし、それ以外は静かで、やはり金魚とさほど変わらなかった。
たまに、彼がいた。
すると、飽きるまでキスをした。
言葉は交わさない。
名前も知らない。
金魚に餌をあげる代わりに、彼とキスをした。
私の口の中を動き回る舌と、少しかかる彼の息は、金魚より少し生きていることを感じられた。
しかし、それ以外は静かで、やはり金魚とさほど変わらなかった。