隠れ家
後ろのソファにぽすりと座り込む。

すると、隣には寝息をたてて眠る少年がいた。

私と同じ柄のネクタイをしていた。

困ったな。

私だけの隠れ家。

しかし彼は起きる気配もない。

久しぶりにこんな近くで人を見た。

長いまつ毛。

白い肌。

茶色い髪。


綺麗だ。


そう思うと、唇を重ねている自分がいた。
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