僕等はまだ恋を知らない
プロローグ


変わらないと思っていた。


私たちはずっと仲の良い“友達”。




その関係が好きだったし、居心地が良かったのも本当。



でも、時間の流れは残酷だ。



その関係が永遠に続くなんて、不可能だったの。




共に過ごした時間が長すぎて、なかなか素直になれなかった。


なんでも話せるはずなのに、本音は隠して笑うだけ。



変わらないんじゃなくて、変わらなかった。



逃げていただけだった。


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