僕等はまだ恋を知らない



「っ………」



ごめん、そろそろ………限界かも……。



視界が白い。


眩しい。





「………わっ………………!」





力が入らない足がガクンと曲がり、逆らえずに体はそのまま地面へと近づいていく。



ごめん沙耶っ………!



ぎゅっと目を閉じて、沙耶に怪我がないことだけを祈った。


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