僕等はまだ恋を知らない



「………………バカ、危ねぇぞ」




ふわりと優しい香りが近づいた。


暖かい温もりに包まれ、なんだか安心する。



閉じていた目を開くと、そこには……。




「……………九条くんっ!?」



青い瞳の彼が居た。




「沙耶はこっちおいで」



「わわっ……!」



この声は……大翔。


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