僕等はまだ恋を知らない
憎まれ口を叩きながらも、大翔と話すときの九条くんはなんだか楽しそう。
大翔だって同じ。
大翔が男子とこんなに言い合う姿を見るのは初めてかもしれない。
男女問わず人気がある大翔は、ちょっとどこか距離がある人と思われがち。
テレビに出てるアイドルみたいな距離感だ。
そんな遠い存在の大翔に構わず何でも言うのは私くらい。
だからきっと嬉しいんだろうな。
いつも3人で居た私たちの間に、九条くんが居るようになる日もそんなに遠くないかもしれない。