僕等はまだ恋を知らない
「うぉっ!?なんだなんだ」
玄関から出てきたばかりの大翔は、びっくりして肩を揺らす。
「ねぇ!答えてよ」
ネクタイを軽くひっぱり、大翔に詰め寄った。
昨日、告白現場を目撃してからずっと頭の中でぐるぐると回ってる。
あの時の言葉の真意を聞きたくて仕方がない。
いち早く聞こうと思い、苦手な早起きを難なくこなした。
早く起きて、朝一番に大翔に聞くんだという思いのおかげ。
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