僕等はまだ恋を知らない



「遅刻!!遅刻しちゃう!!走って!!!」



「わっ、おい!」


「ちょっと、澪!?」


2人の手を引っ張り、思いっきり地面を蹴り飛ばした。



戸惑う2人の言葉は完全に無視。

ただひたすら前を進む。





我慢できなかった。


どんどん表情が曇っていく2人を、これ以上見ていたくなかったの。



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