僕等はまだ恋を知らない


「さっ、沙耶!?」


数名のガラの悪そうな男子生徒に囲まれている沙耶の姿があった。


嫌がる沙耶の手をつかみ、強引に誘っている。



近くにいたはずの他の男たちは、沙耶から離れて見て見ぬ振り。


もうっ!さっきまでデレデレしながら沙耶と話してたくせに!

意気地なし!!





「なんだあいつら沙耶に………!」




「沙耶!!!」



気がついたら、勝手にに体が動いて走り出していた。


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