僕等はまだ恋を知らない


「おい、待てよ澪!」


大翔の言葉も無視をして、人混みをかき分けるように沙耶の元まで真っ直ぐと。


考える暇もなく、体が自然と動いた。




「じゃ、行きましょっか神楽先輩」



「やっ、やめーーー…………」







「そこの新入生!」


「あ?」



「沙耶に気安く触るなっ!!」


「うわぁ!?!?」


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