僕等はまだ恋を知らない


こんな逃げてばかりの自分が嫌い。


大翔くんへの想いは誰にも負けない自信はある。


だけど、届かなかったら意味がない。



決定的な言葉を告げられるのが怖くて、今日まで過ごしてきた。


でも、そろそろ限界かもしれない。



澪にフラれたなら、私にもチャンスがあるのではないかと思ってしまう。


大翔くんの失恋を少し期待してしまうなんて、最低なのはわかってる。



でも、その弱さの隙間に入り込むことしか私にはできない。


< 261 / 434 >

この作品をシェア

pagetop