僕等はまだ恋を知らない


辛い時はどうすればいいんだろう。


優しく声を掛けてくれる人も、側に居てくれる人もいない。


1人ぼっち。



こんな時、私は…………。


大翔くんに側に居てほしい。







溢れてくる涙を必死に堪えながら、ようやく保健室の前まで辿り着いた。


そろそろ体力の限界。




「失礼します…………………っあれ……?」



ガラッとドアを開けても、そこには誰もいなかった。



先生……留守?


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