僕等はまだ恋を知らない
頭がパンクしそうだ。
朝からこんなにたくさんのことを考えてたら、疲れちゃうよ。
何から触れていいのかもわからないじゃん。
「ホームルーム始めるぞー」
ぐるぐる頭を悩ませているうちに、見慣れた顔の先生が教室のドアをガラリと開けた。
パタパタと席へと戻るみんなと一緒に私も自分の席へと座る。
3年生になっても変わらない担任と、変わらない朝の第一声。
やっぱりみんなも変わらないのかな?
1番変なのは私なのかもしれない。
いつもと同じ色をした空を見ていたら、そう思えてきた。