僕等はまだ恋を知らない


「倉橋、俺は…………」


「それ以上何も言わないで!!」


もう一度、やり直せたらどんなに楽か。

色付いたページを破り捨てて、なにも知らなかった純粋なあの頃に戻りたい。


その時は君を幸せにするために筆を動かすよ。

誰よりも、九条くんの幸せを願ってる。


沙耶への想いを応援するから。




「好きになって、ごめんね」



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