僕等はまだ恋を知らない


「私は会いたくなんてなかったよ………」


しかしすぐに視線を逸らされ、今の言葉に胸が酷く痛んだ。


っ…………。


頑張れ。

逃げるな。

そう心に言い聞かせながら、大きく息を吸い込み。



「私、沙耶が大好き!!」



思いっきり叫んだ。


「へ!?」


本日2度目の驚きかな?

目をまん丸にして私を見ている。


沙耶のこんな驚いた顔を見るのは久しぶりかもね。


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