僕等はまだ恋を知らない
辿り着いた答えは君に届くのだろうか
九条くんとの出会いは落ち葉が目立ち始める冷たい秋だった。
いつもと変わらないはずの日常が、一瞬にして色を変える。
触れてみたいと思った。
触れてほしいと思った。
九条くんに近づきたくて、青い瞳に私を映してほしくて。
時を重ねるごとに九条くんに染まっていく。
初めて知った恋心。
初めて聞いた幼なじみの気持ち。
初めて明かしてくれた親友の想い。
楽しいことばかりじゃなくて、苦しいこともたくさんあった。
だけど、いつも最後に諦めるなんて選択肢はなかったの。
迷っても、悩んでも、辿り着く答えはいつも同じ。
九条くんが好き。