僕等はまだ恋を知らない


「っ……………!」






体に何かが触れた。


きっと下に到着したのだろう。



でも、不思議と痛くはなかった。


閉じた瞳では何が起きているのかわからない。




固くないし、全身に感触があるわけでも………………。




「えっ!?」




パッと開けた視界に飛び込んできたのは、ふわふわと揺れる明るい茶色の髪。



揺れる髪の間から見える、青い瞳。






「九条直くん…………」


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