僕等はまだ恋を知らない


私も沙耶も驚いて、食べていたものを喉に詰まらせる。



「な、なに!?いきなり勝負とか!?」



最初に叫んだのは私。


そして、私の言葉に続くように今度は沙耶が口を開いた。


「どうしたの大翔くん?」


さすがの沙耶もフォローしきれないみたいで。

たった一言のみ。



当の言われた本人はものすごくダルそうな顔で大翔を見ていた。


その顔、せっかくの綺麗な瞳が台無しだ………。


< 82 / 434 >

この作品をシェア

pagetop