大っ嫌いだったはずなのに…



その声と同時に腕にチクッと痛みが走って全身に広がっていく……



「うー 痛い。 やめて。 グスン」



「ほら、終わり
痛くしてごめんな。

痛いの終わったからもう泣き止もう」



点滴が終わると、優しい声をかけられて、さっきまで震えていた体が落ちついてきた


でも、早く退院したいよ
病院にいればいつ痛いことされるかわかんないもん



「……蓮先生、いつ退院できるの?
早く退院したい」



「今日入院したばかりだからな……
まだしばらくは帰れないよ

吸入と点滴頑張って発作が出ないようにしないと」



こんなことを言われるのはわかっていたけど、涙が溢れ出てきた






< 15 / 25 >

この作品をシェア

pagetop