Memories of Fire
「もー、なんでそうなるの。胸は関係ないでしょー?」
「関係あるわよ。太れ、太れってしつこいし。そりゃあ、フローラみたいにスタイルが良ければ男の人は嬉しいでしょうよ! もう! どうして私はぺたんこなの!」
フローラはハンナと同じくらいの身長だ。ずっと質素な生活をしていたからか、平均より痩せているけれど、それでも女性らしい体型である。ハンナはずいっと身を乗り出してフローラの胸に触れてみた。
「きゃっ! ハ、ハンナ様!?」
「……不公平だわ」
ハンナがむにゅりとその弾力を確かめると、フローラが顔を真っ赤にする。
「ハンナ様、あ、あの……っ」
しかし、ハンナの手を払いのけることも憚られるらしく、困惑しつつもされるがままだ。
「フローラ。貴女、何を食べていたらこうなったの?」
「へ? や、あの、特別なものは何も……あ、あの、ハンナ様、そんなに、その……も、揉まないでください……」
最後俯いて小さくハンナに懇願するフローラは、恥じらいのある可愛らしい娘だ。対してハンナは、婚約者とはいえ平気で男を部屋に誘えるし、こんな風にセクハラもできる。
そう考えると、ジークベルトがハンナに興味を持てないのも仕方ないのかもしれない……
「ちょっと、ちょっと。ハンナ、フローラが困ってるでしょー」
「何よ。エルマーには私の気持ちなんてわからないわよ。マリー姉様は背が高くて胸もお尻も張りがあって、理想の体型だものね!」
「そういうことじゃないってば! たぶん、ジークが言いたいのは――」
「おい、ハンナ。お前は何をしているんだ」
ハンナがぷりぷり怒りながら騒いでいると、そこへヴォルフが現れる。
「関係あるわよ。太れ、太れってしつこいし。そりゃあ、フローラみたいにスタイルが良ければ男の人は嬉しいでしょうよ! もう! どうして私はぺたんこなの!」
フローラはハンナと同じくらいの身長だ。ずっと質素な生活をしていたからか、平均より痩せているけれど、それでも女性らしい体型である。ハンナはずいっと身を乗り出してフローラの胸に触れてみた。
「きゃっ! ハ、ハンナ様!?」
「……不公平だわ」
ハンナがむにゅりとその弾力を確かめると、フローラが顔を真っ赤にする。
「ハンナ様、あ、あの……っ」
しかし、ハンナの手を払いのけることも憚られるらしく、困惑しつつもされるがままだ。
「フローラ。貴女、何を食べていたらこうなったの?」
「へ? や、あの、特別なものは何も……あ、あの、ハンナ様、そんなに、その……も、揉まないでください……」
最後俯いて小さくハンナに懇願するフローラは、恥じらいのある可愛らしい娘だ。対してハンナは、婚約者とはいえ平気で男を部屋に誘えるし、こんな風にセクハラもできる。
そう考えると、ジークベルトがハンナに興味を持てないのも仕方ないのかもしれない……
「ちょっと、ちょっと。ハンナ、フローラが困ってるでしょー」
「何よ。エルマーには私の気持ちなんてわからないわよ。マリー姉様は背が高くて胸もお尻も張りがあって、理想の体型だものね!」
「そういうことじゃないってば! たぶん、ジークが言いたいのは――」
「おい、ハンナ。お前は何をしているんだ」
ハンナがぷりぷり怒りながら騒いでいると、そこへヴォルフが現れる。