ゼロの相棒
…ラグナ?
その名前にも聞き覚えがある。
私が口を開こうとした瞬間、彼女が真剣な顔でこちらに歩いてきた。
私の目の前で立ち止まると、
そのまま私をじっと見つめる。
その瞳は薔薇色に輝き始めた。
「……あなたから、私の探してる人の魔力を感じるわ…。」
彼女はゆっくりと私の瞳を見る。
「…もしかして、あなた、ゼロと……」
彼女が何か言いかけた時だった。
「フィオネ?いるのか?」
店の扉がカラン、と開いて
ゼロがひょっこりと顔を出した。
「あ!ゼロ!……一体どこに行ってたの?」
私はゼロの方へと振り返る。
その時だった。
「………ゼロ?」
薔薇色の瞳の女性が、目を見開いた。
ジェフもとても驚いたような顔をしている。
「ゼロの兄貴じゃないっすか?!」