ゼロの相棒




…ラグナ?




その名前にも聞き覚えがある。




私が口を開こうとした瞬間、彼女が真剣な顔でこちらに歩いてきた。



私の目の前で立ち止まると、
そのまま私をじっと見つめる。





その瞳は薔薇色に輝き始めた。




「……あなたから、私の探してる人の魔力を感じるわ…。」




彼女はゆっくりと私の瞳を見る。







「…もしかして、あなた、ゼロと……」







彼女が何か言いかけた時だった。





「フィオネ?いるのか?」





店の扉がカラン、と開いて
ゼロがひょっこりと顔を出した。




「あ!ゼロ!……一体どこに行ってたの?」




私はゼロの方へと振り返る。




その時だった。






「………ゼロ?」





薔薇色の瞳の女性が、目を見開いた。



ジェフもとても驚いたような顔をしている。




「ゼロの兄貴じゃないっすか?!」





< 126 / 508 >

この作品をシェア

pagetop