ゼロの相棒
その時、さっき見た青い服のガーディアンたちが、何やら、町の人と騒いでいるのに気がついた。
「ゼロ、どうしたんだろう?」
私が彼らを見ながら言うと、ゼロが答える。
「どうやら、酒場で喧嘩してるみたいだな。」
喧嘩?
こんな真っ昼間から酒場で?
私たちがガーディアンたちを見ていると
町の外れの方に向かって、町の人たちと走って行く。
「俺らが通る道の途中にある酒場が現場みたいだな。
ガーディアンが出動するぐらいのデカイやつなら、関わらない方が無難だな。」
ゼロは再び歩き出しながら言った。
魔法使い同士の喧嘩なのかな?
人間が暮らしているとはいえ、一握りのようだし。
派手に魔力を使っても、魔獣が来ないなら、魔法で喧嘩したりもするのかも。
魔族狩りの時のようにとばっちりを受けそうになっても困るけど
でも、ちょっと様子を見てみたいな。
そんなことを考えながら、私は、酒場の方向へと歩いて行った。