ゼロの相棒
「まずは、自己紹介からだな。
俺はゴリー。ゼロの悪友とでも言っておくか。」
筋肉質な男性が私を見ていう。
本当に大柄で、顔もいかつい。
近寄りがたい雰囲気が出ている。
というより、悪友って?
「ゴリー、変なこと言うな。こいつとはただの友人だ。
こいつは見かけはやんちゃだけど、熱血漢で短気なだけだから。」
ゼロが私に説明する。
ゴリーさんって、どう見ても年上よね?
ゼロってば、顔が広いのね。
その時、ワインレッドの青年が
さっ、と私の手を取った。
ダークレッドの瞳がじっ、と私を見つめる。
「初めまして。さっきは見苦しいところを見せて悪かったね。
俺はガーディアンのレオ。
この話が終わったら、二人でどこか行かない?都市が初めてなら案内するよ?」
整った顔立ちに、私は少しドキドキする。
すると、ゼロと深青の男性が、
べり、と彼を私から引き離した。