ゼロの相棒




「まずは、自己紹介からだな。

俺はゴリー。ゼロの悪友とでも言っておくか。」



筋肉質な男性が私を見ていう。



本当に大柄で、顔もいかつい。
近寄りがたい雰囲気が出ている。




というより、悪友って?




「ゴリー、変なこと言うな。こいつとはただの友人だ。

こいつは見かけはやんちゃだけど、熱血漢で短気なだけだから。」




ゼロが私に説明する。



ゴリーさんって、どう見ても年上よね?


ゼロってば、顔が広いのね。




その時、ワインレッドの青年が
さっ、と私の手を取った。




ダークレッドの瞳がじっ、と私を見つめる。



「初めまして。さっきは見苦しいところを見せて悪かったね。

俺はガーディアンのレオ。

この話が終わったら、二人でどこか行かない?都市が初めてなら案内するよ?」



整った顔立ちに、私は少しドキドキする。



すると、ゼロと深青の男性が、
べり、と彼を私から引き離した。




< 137 / 508 >

この作品をシェア

pagetop