ゼロの相棒
「ったく……。美人と見ればすぐ声をかけるの自重しろよな。
そんなんだから、いつも問題起こすんだよ。」
深青の男性はそう言うと、私の方を向く。
瞳も髪の毛と同じ色をしている。
「俺はガーディアン総隊長のブラッド。
うちのレオがすまないね。馴れなれしいマネして。」
ブラッドは、レオを掴んだまま
私に挨拶する。
いえ、大丈夫です。と
私は答えた。
ゼロは、何事もなかったかのように、涼しい顔をしている。
「私はフィオネ。ゼロの相棒として、
一緒に旅をしています。」
私がそう言うと、彼らは再び、興味深々といった感じで、私とゼロを見た。
「おいおい、なんだよ相棒って。
恋人じゃないのか?」
ゴリーは驚いたように言った。
レオも、同じように、ゼロを見ている。
しかし、ブラッドだけは、私の言葉を聞いて、少し違った意味で、興味が湧いているように見えた。
少し、沈黙が続いてから、ゴリーが
ぽつり、と言った。