ゼロの相棒
「それにしてもよ、なんでゼロはこんな姿なんだよ?」
彼に続いて、ブラッドも口を開く。
「……ゼロ。
お前を少年の姿に変えたのは、ダリシーン王だって噂は本当なのか?」
少しの沈黙の後、ゼロは、黙って頷いた。
その反応に、他の二人も真剣な顔つきになる。
「ガーディアンの俺がこんなことを言っちゃあ、反逆罪モノだけど。
ゼロをこんな姿に変えるなんて、王も何考えてんだかわからないね。」
レオが険しい顔のまま言った。
ゴリーは何やら考えているようだったが
頭を抱えて、口を開いた。
「俺には、難しいことはよくわかんねぇけど、その魔法はどうにかすりゃ、解けんだろ?」
少しの沈黙のあと
まぁな、と、ゼロは答える。
解けるんだ……。
そうよね。ゼロは早く元の姿に戻りたがってるし。
すると、ブラッドが言った。
「俺は、詳しい解除の仕方はわからないが……。お前は知ってるのか?ゼロ。」
その言葉に、私もゼロの方を向く。
ゼロは、少し目を閉じて、やがてブラッドを見た。
「……あぁ。……知ってるよ。」