ゼロの相棒



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「ねぇ…。ゼロは本当は何歳なの?」




夕飯を食べ終え、庭でゼロと二人で寝転びながら、星を見る。




「十八。」



「なんだ、もっと年上なんだと思ってたわ。二つしか変わらないのね。」




少しクールな話し方で、あれだけの魔力を持っているのだから、二十歳は超えているのかと勝手に思っていたが



案外年が近く、少し親近感を覚えた。




「あの…。どうして子どもの姿になって
いるのか……聞いてもいい?」




私が遠慮がちに聞くと、少しの沈黙の後、ゼロが答えた。




「現在の王に魔法をかけられたんだよ。俺の魔力を封じ込めるためにな。

こんなガキの身体じゃ、元の半分ぐらいしか魔力がだせない。


薬屋のことだって、本来の力なら町全体に魔法をかけられる。」




私は、驚いて彼を見た。




「えっ!?町全体?!…えっと…月が出ない日には元に戻るんだっけ」




ゼロは静かに答える。




「あぁ。王の魔力は朔の日には弱くなるから俺の魔力の方が勝つんだよ」





ますます謎だ。王様に魔法をかけられたって、どういうことだろう?



魔法使いはみんな王様と知り合いってわけではないだろうし。




というより、ゼロって本当は上級の魔法使いなんじゃ……。




「色々聞きたさそうだけど。過去のことはあんまり語りたくねぇんだ。」




ゼロは星を見上げながらぽつりと呟く。




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