ゼロの相棒
私が、ルーク誘拐の犯人だって言われてるの?!
「わ…私は何も知らないわ!
ルークって男の子にだって、会ったことないもの!」
私は歩み寄って来たダリシーンと、何人かのガーディアンに向かって叫んだ。
すると、ガーディアンの一人が、私を睨みつけながら言う。
「お前の体からたしかにルーク様の魔力が感じられる。
お前の持っている“それ”は何だ?」
“それ”…?
私はポケットの中に手を入れる。
すると、中からは小さな花のブローチが出てきた。
これは…。
「お前はさっき、ルーク様とは会ったことがない、と言っていたな。
だが、それはまさしく、ルーク様の魔法で作られたものだ。」
え!
まさか、町でぶつかったあの男の子が
ダリシーンの息子のルークだったの?
言われてみれば、瞳と髪の毛の色は同じだ。
「嘘をついたな、この反逆者め!
ルーク様をどこへやった?お前らはやはりリベリオンの手先か?!」