ゼロの相棒




「ち…違うわ!あの子がルークだって、知らなかったの。


それに、私は二日前に少し話をしただけで、すぐに別れたわ!」





私は、必死に反論したが、ガーディアンは聞く耳を持たない。




また嘘をついていると思われているのだろう。





「お前を、ルーク様誘拐の罪で牢に入れる!

仲間のリベリオンの事も全て話してもらうぞ!」






そう言うと、ガーディアンが一斉に私たちに向かって襲いかかってきた。




逃げる余裕もない。




このままじゃ、罪を被せられて、捕まっちゃう!!






その時、ゼロは藍色の瞳をカッ、と輝かせて、空間を一睨みした。





すると、辺りの景色が、ピタリ、と停止する。





ガーディアンも、ダリシーンも
人形のように動かない。






まるで、闇町で初めて会った時のように。







「フィオネ、逃げるぞ!今は何を言っても無駄だ!」







ゼロは、私の腕を掴んで、走り出した。







< 193 / 508 >

この作品をシェア

pagetop