ゼロの相棒
「ち…違うわ!あの子がルークだって、知らなかったの。
それに、私は二日前に少し話をしただけで、すぐに別れたわ!」
私は、必死に反論したが、ガーディアンは聞く耳を持たない。
また嘘をついていると思われているのだろう。
「お前を、ルーク様誘拐の罪で牢に入れる!
仲間のリベリオンの事も全て話してもらうぞ!」
そう言うと、ガーディアンが一斉に私たちに向かって襲いかかってきた。
逃げる余裕もない。
このままじゃ、罪を被せられて、捕まっちゃう!!
その時、ゼロは藍色の瞳をカッ、と輝かせて、空間を一睨みした。
すると、辺りの景色が、ピタリ、と停止する。
ガーディアンも、ダリシーンも
人形のように動かない。
まるで、闇町で初めて会った時のように。
「フィオネ、逃げるぞ!今は何を言っても無駄だ!」
ゼロは、私の腕を掴んで、走り出した。