ゼロの相棒
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ブラッドの放った魔力を目印に、東へと飛んでいると、そこは大きな広場になっていて
二人のガーディアンの他に、二人の人影があった。
ゼロは魔力を消して、私たちは広場へと
舞い降りる。
すると、ブラッドたちの目の前に立っていた、黒いマントの二人組がこちらを見る。
「やれやれ、仲間を呼ばれてしまったか。
見受けたところ、お前は混血のゼロと、
フィオネだな?」
二人組の、隻眼で長身の男性が口を開いた。
こいつらが、リベリオンの上級魔法使いなのね。
私の名前まで知っているなんて…。
背が小さくて、厳つい顔の男性も続けて口を開く。
「なぁ、ルナータ。こいつらがまとめて狩っちゃっていいか?
早くこの町を出ないとだろう?」
男性は、不気味に微笑む。
私は心臓の鼓動が速くなるのを感じた。
ゼロが、盾になるように
私の目の前に立つ。