ゼロの相棒





すると、意識を失っていた少年が、
ぱち、と灰色の瞳を開けた。




「……ブラッド……レオ…?」




ルークは二人のガーディアンを見つけると、泣き出しそうな顔をして呟いた。





「今お助けします。もう少しの我慢ですよ。」




ブラッドはルークの無事を確認すると、
そう言って、深青の瞳を輝かせ始めた。





ルナータは、その様子を見て
ゼロの方を向いて言った。




「上級ガーディアンとして名高い二人を相手にするのはこちらも無傷ではすまなそうだ。


……ゼロ。お前はこちら側だろう?ダリシーンを憎いとは思わないか?


そんなガキの姿にされて。」





ルナータの言葉に、ゼロの肩がピクリと
動いた。




戦闘態勢に入った二人のガーディアンも
ゼロの方を見る。





ゼロは、無言で、目の前にいる小さな王子を見つめている。





ゼロ…



あなたはやっぱりダリシーンを今でも憎んでいるの?





ダリシーンの大切な息子を人質にとっているリベリオンの奴らの言うことを聞いてしまうの?





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