ゼロの相棒
その時、ガルシアがにっ、と不気味に笑って言った。
「やっぱりガキはめんどくさい。
ルナータの言う通り、こいつを殺せば
この国は荒れるかもしれないな!」
ガルシアは、ばっ、とルークに向かって
手を突き出した。
「あいつ、さっきの攻撃を仕掛けるつもりか?!」
ブラッドがとっさに走り出す。
レオも、ブラッドに続いて走り出した。
すると、行く手を阻むようにルナータが
魔法で小さな針のようなものを作り出し、ガーディアンの目の前に手加減なしに
放出する。
「ちっ…!」とレオが舌打ちをした。
二人は強く地面を蹴ってかわしたが、
ルークまでの距離が遠ざかる。
その時、ガルシアの瞳が、鈍く光った。
「ルークくん!!」
私は、とっさにガルシアとルークの間に滑り込む。
「フィオネ!やめろ!」
レオの叫び声が聞こえる。
目の前に、暗黒の光が広がった。