ゼロの相棒





ぱぁっ!!!!




その時、急にまばゆい金色の光が私とルークを包む。





「…っ!!」





私は、とっさに目をつぶった。




な…何が起こっているの…?!






「ぎゃぁぁっ!」とガルシアの叫び声が聞こえる。






ゆっくり目を開けると、ガルシアが顔を覆っていた。





「く……くそ…!何しやがる!


ゼロ!!!」




ガルシアが、顔を覆いながら叫んだ。





後ろを振り返ると、そこには藍色の瞳を輝かせてガルシアを睨む一人の青年が立っている。






「フィオネ、なんて無茶してんだよ。
俺が助けるに決まってんだろ。」






ゼロが、私を見下ろして言った。





「だ…だってゼロ、ルークくんを見殺しにするのかと思って……。」





私は小声で呟いた。





ルークは、私とゼロを怯えたままの瞳で見ている。





ゼロは、私とルークを抱き起こすと、
再び、ガルシアの方を睨んだ。




< 203 / 508 >

この作品をシェア

pagetop