ゼロの相棒
その時、ふっ、と部屋の明かりが消えて
ゼロと目が合った。
その短い時間が、永遠に感じる。
ゼロは、少し辛そうに息をしている。
「なんで、そこまでして元の姿に……。」
私が言うと、彼がゆっくりと私に近づいてきた。
その瞬間、どくん、と胸がなった。
これは、不安や、恐怖の感じではない。
もっと……別の………。
ゼロは私の目の前まで来ると、ぴたりと立ち止まった。
その瞳は、色味を帯びている。
星の町で見せたのと同じで
いつもとは180度違う顔つきだ。
彼の藍色の瞳から、目が離せない。
ゼロが、ゆっくりと口を開く。
「……今日で…最後になるかもしれないからな。」
!
私は嫌な胸騒ぎがして、彼に詰め寄る。
「ねぇ、それってどういう………」
その時、ゼロが私を強く抱き寄せた。