ゼロの相棒
「ゼロ!!来て!ジェノバが起きないの!!」
私は血相を変えてゼロの元へと走る。
その時
ゼロが、聞いたこともないような低い声で言った。
「無駄だよ。」
………え?
「なに………?」
言葉の意味がわからず、聞き返す。
「無駄だって言ったんだ。彼はもう…。」
…………。
そんなはずはない。
だって………家を出るまで元気だったし。
薬だって…………
私がゼロへの言葉を探していると
彼は私に向き直って言い放った。
「俺が殺した。」